The Touch

相場のこころの最初の言葉は「タッチ」です。

最初はあまり難しく考えずに無垢にトレードを行うことができまましたが、長くトレードを続けていくとトレードの結果は取引の技術より自分自身の内にあるメンタルの部分が大きく影響していることに気づくきます。

乱暴な言い方をすればトレード手法なんて一つだけ基準をもっていれば、あとはなんでもいいかな?と思うこともあります。

何年たっても、ふと同じミスを繰り返すことがあり、つくづく自分自身が嫌になることもあります。

今フランスで行われているフレンチオープンで錦織選手の試合をみていて、彼ほどのアスリートでも精神的に崩れてしまい格下の相手に窮地においこまれてしまうシーンがありました。

為替やテニスにかかわらず勝負事は突き詰めていくと、本番で出来るだけ自分の力を出しきれるかに尽きるのでは無いかと思います。

そんなわけで、気持ちを整えるために時々読み返す本が何冊かありますが、今日ご紹介する「タッチ」という言葉はトレーダーの発想術 マーケットで勝ち残るための70の箴言の7番目にあります。

あとがきで訳者の林康史さんもこの言葉をどうやって訳そうか?とても悩んだとありましたが、たしかに明確な定義があるわけではないかもしれません。

その上で、私なりに伝えるとすると、ちょっとした勘どころとか、何かにうまくシンクロしている状態かなと。

例えば先程のテニスの時も絶妙なタッチでとか、ピアニストのタッチとかあらわされることがありますが、まさしくそんな微妙なニュアンスの差をさすのかと思います。

さて、このタッチ、トレード、特にデイトレードではすごく大切な要素だと思っています。

なんだか今日は調子がいいな、とか今ひとつ裏目に出るな、とか思うことがあります。

そんな時、今日はタッチがあるな、とかタッチが今ひとつだなとか言っています。

そんなタッチですた、努力すれば身につけられるか?という問に対しては”たぶん”とありますが、”才能やセンスがある人がタッチを失うことある”と明確に記しています。

・正当な根拠もなく取引すること。

・時事から目を反らして希望的観測でチャンスを捉えようとすること。

・まさに疲労困憊の極みまで休むこと無く取引を繰り返すこと。

・資金や個人の脂質を考えないで過剰取引すること。

−これらが優秀な人からタッチを奪い去る原因である。−

常にこれらのことを忘れずに、タッチを維持することができればきっとトレードで食べていけるようになるのではないでしょうか。